
※2025年12月に取材・執筆した内容をお届けします。
第3回:【立ち上げ】雪国ならではの知恵、竹を据える
いよいよ門松に魂が宿る「立ち上げ」の瞬間です。
第3回は、「背筋」の竹を据え、周囲を青々とした松で彩る工程をご紹介します。氷点下の寒さの中、土台の固定に「雪」を使うという雪国ならではの知恵と職人の手際の良さは必見です。
雪詰め
土台の固定に、この冬早々に積もった天然の雪を使用しています。

天然の固定材「雪」:
多くの地域では砂や土を使いますが、雪深い当地域では「雪」を土台に詰め込むことがあります。雪が土台の中で凍りつくことで、コンクリートのように固まり、重い竹や松をガッチリと固定します。これは、雪国の厳しい冬を知り尽くした造園屋ならではの知恵です。
強固な固定
詰め込んだ雪が凍ることで竹や松がガッチリと固定され、厳しい寒風にも負けない門松になります。

松が主役の理由:
冬でも青々とした葉を絶やさない松は「不老長寿」の象徴。当社の門松が天然の松をボリュームたっぷりに使うのは、新しい一年の「生命力」と「力強い繁栄」を願っているからです。
松の剪定
「不老長寿」の象徴である松を、竹とのバランスを見ながら一枝ずつ丁寧に整えます。

門松の『格』を決める主役の仕上げ:
門松において、実は「松」こそが全体のボリュームと風格を司る主役です。職人は、竹とのバランスを見極めながら、一枝ずつ丁寧にハサミを入れます。枝振りを整え、美しい「懐(ふところ)」を作ることで、年神様が降り立つにふさわしい、凛とした品格が宿ります。
門松づくり〜完成編〜【第4回】
※2026年1月17日 12:00 公開予定です。
第4回に続く

